資金調達等の状況

 2019年度において、当社グループの有利子負債(注)は2兆5,532億円減少しました。ソフトバンクグループ㈱の100%子会社による保有株式を活用した借入に加えて、ソフトバンク・ビジョン・ファンド、ソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱においてそれぞれ有利子負債が増加したものの、スプリント事業が非継続事業に分類されたことに伴い2019年度第4四半期にスプリントの有利子負債が除外されたことを主因として減少したものです。
 主な取引の概要は、次のとおりです。

(1)借入金

 2019年度において、当社グループによる金融機関等からの借入金は1兆1,725億円増加しました。当社グループにおける借入残高の主な変動は次のとおりです。

(注)

㈱ジャパンネット銀行の銀行業の預金は有利子負債に含まれません。

ソフトバンクグループ㈱によるコミットメントラインの組成

 ソフトバンクグループ㈱は、2018年度に組成したコミットメントライン契約の満期終了に伴い、新たに2019年7月に総額3,300億円のコミットメントライン契約を㈱みずほ銀行、シティバンクおよびクレディ・アグリコル銀行をアレンジャーとした銀行団と締結しました。2019年度末におけるコミットメントラインの借入残高は3,300億円です。

ソフトバンクグループ㈱の100%子会社による保有株式を活用した借入の実施

 ソフトバンクグループ㈱の100%子会社であるスカイウォークファイナンス合同会社は、2018年3月に組成したアリババ株式を活用した借入枠を活用し、2019年9月に3,800百万米ドル、2019年12月に570百万米ドルを借り入れました。これにより、2019年度末における当該借入残高は約9,444百万米ドルとなりました。また、ソフトバンクグループ㈱の100%子会社であるムーンライトファイナンス合同会社は、2020年2月にソフトバンク㈱の株式を活用し、5,000億円を借り入れました。これらの借入はソフトバンクグループ㈱に対してノンリコースです。

ソフトバンク・ビジョン・ファンドによる借入の実施および返済

 ソフトバンク・ビジョン・ファンドは、2019年8月に保有株式の一部の資金化を目的に36.5億米ドルの借入を実施しましたが、このうち11億米ドルを2020年3月に返済しました。そのほか、投資の資本効率向上などのために設定した借入枠を利用した借入を実施しました。

ソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱による借入の実施

 ソフトバンク㈱は、2019年10月にZホールディングス㈱株式の追加取得を目的として総額3,250億円のシニアローンに係る借入契約を締結しました。また、リースを利用した資金調達(主にセールアンドリースバック取引に係る資金調達)を4,099億円行いました。Zホールディングス㈱は、2019年11月に㈱ZOZOの公開買付けのため、総額4,000億円のシニアローンに係る借入契約を締結しました。

(2)社債

 2019年度において、当社グループの社債は2兆1,522億円減少しました。そのうち2兆6,746億円がスプリントの有利子負債の振替えに伴う減少であり、当該影響を除くと5,224億円の増加となりました。
 当社グループにおける主な社債の発行および償還は、次のとおりです。

ソフトバンクグループ㈱

(円建普通社債)
 2019年度は、額面総額1兆円の円建普通社債を発行し、額面総額7,000億円の円建普通社債を満期償還しました。これにより、円建普通社債の額面残高は3,000億円増加しました。


ソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱

 2019年7月、Zホールディングス㈱は額面総額2,300億円の円建普通社債を発行し、50億円の円建普通社債を償還しました。そのほか、2019年3月、ソフトバンク㈱が額面総額400億円の普通社債を発行しました。

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2020/06/25 13:00:00 +0900
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