79期(2022年度)経営環境の変化/環境変化への対応とその成果

原材料価格の上昇

2022年がスタートした直後から、ウクライナ情勢の急変や急激な円安の進行、深刻さを増す気候変動の影響による農産原料の収穫量低下といった事態が重なり、原材料価格が上昇し、経営環境が大きく変化しました。この原材料価格の上昇は短期的なものではなく、2023年以降も続くことが予想されます。グローバル調達戦略の見直しや、さらなる原価低減活動を進めています。

お客さまの消費行動の変化

2022年は新型コロナウイルス感染症の影響からの回復過程にあり、巣ごもり需要が落ち着き外食市場が回復に向かっていることから、国内事業、国際事業ともに業務用商品の需要が増加しました。
一方で、健康増進手段の多様化によって関連商品が増加し、野菜飲料の競争環境が厳しくなりました。

国内事業

●世界的な食料需要の拡大により、トマトペーストや固形トマト、液糖などの継続した価格上昇を受け、2022年4月にトマトケチャップなどの価格改定を実施しました。価格改定後はSNSを活用し、トマトケチャップの使用メニューをおいしく作るコツ「焼きケチャップ」の情報発信・話題化などの需要喚起に取り組んだ結果、価格改定により一時的に落ち込んだトマトケチャップ市場は前年水準まで回復しました。
●野菜飲料は大型キャンペーンやSNSを通じて、食事だけでは不足しがちな「野菜をおいしく補える」という基本価値の発信を強化し、「カゴメトマトジュース」「野菜一日これ一本」シリーズなどの売上収益が拡大しました。

©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

国際事業

●コロナ禍の落ち着きとともに外食市場が回復し、米国、ポルトガルの海外子会社の販売が好調に推移し、増収となりました。
●KAGOME INC.(米国)は、新規顧客を含むフードサービス企業向けトマトソースなどの販売が好調に推移したこと、およびコスト上昇の販売価格への転嫁を進められたことで増収となりました。



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2023/03/28 12:00:00 +0900
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