第79回定時株主総会 招集ご通知 証券コード : 2811
カゴメ株式会社「プラントベースフード」とは、動物由来の原材料を配合せず、植物由来の原材料を使用した食品全般のことです。近年、日本におけるプラントベースフードの市場規模は拡大傾向にあります。その背景としては、代表的な「プラントベースフード」である大豆ミートが食肉の供給量が将来不足した際の代替品になる点や、CO₂排出量や水資源使用量が一般的な食肉より少ない点などを受け、サステナブルな食生活として注目を集めていることが考えられます。当社は長年にわたり培ってきた植物性素材に対する知見を活かし、さまざまなライフスタイルに合わせたプラントベースフードを提供してまいります。
「野菜の会社、カゴメ」ならではの植物性食品
プラントベースシリーズ
カレー、パスタソース、エスニックの“おいしい”プラントベースメニューを手軽に多くの方にお楽しみいただけるように、1人前のサイズで展開しています。
※「カゴメプラントベースシリーズ」はNPO法人ベジプロジェクトジャパンによるヴィーガン認証を受けています。
協業による新たな分野の商品
「SOVE®」ブランド
第一弾商品は、不二製油株式会社と共同開発した大豆と野菜のシリアルです。今後もさまざまな商品を開発・販売していきます。
SOVE公式オンラインショップ URL:https://sove.jp/
株式会社TWOとの共同開発商品 第二弾の発売
株式会社TWOとの共同開発商品第二弾となる新商品を、2023年4月に発売します。野菜半熟化製法を活用した、たまごじゃない卵「Ever Egg」などの新商品を発売し、プラントベースフードの新たなユーザーの獲得を目指します。
共同開発商品第一弾「2foodsプラントベースオムライス」
自然の恵みを活かした事業を展開する当社では、持続可能な地球環境の実現を目指し、さまざまな課題に取り組んでいます。
気候変動リスクを緩和するため、2050年までに当社グループの温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目指し、2030年に向けた温室効果ガス排出量の削減目標を策定、SBT(Science Based Targets)イニシアチブ※の認証を取得しました。その達成に向け、太陽光発電の導入やCO2フリー電力の購入などを進め、小坂井工場、富士見工場、上野工場の使用電力をすべて再生可能エネルギーに切り替えました。さらに、富士見工場では2023年1月より原材料の野菜の残渣を再生エネルギー(バイオメタンガス)として利用する取り組みも開始しました。
プラスチック削減の取り組みでは、2022年9月より環境にやさしく同時に使いやすさも向上させた、100%リサイクル素材の新ボトル「スマートecoボトル」を「カゴメトマトジュース720ml」の容器に採用しています。
農業分野での取り組みも進んでいます。日本電気株式会社(NEC)と共同でAIを活用した営農アドバイスの技術開発を行い、2022年9月に合弁会社「DXAS Agricultural Technology LDA」をポルトガルに設立しました。グローバルな加工用トマトの栽培において、環境にやさしく収益性の高い営農を実現することで、持続可能な農業と地球環境の保全を目指しています。
※企業の温室効果ガス排出削減目標が、パリ協定が定める水準と整合していることを認定する国際的イニシアチブ
100%リサイクル素材
新ボトル「スマートecoボトル」
DXASでのAIを活用した営農アドバイスのためのセンサーとアプリイメージ
当社は、株主の皆さまへの利益還元を重要な経営課題の一つとして認識しており、2022年から2025年までの第3次中期経営計画期間の株主さまへの還元は「連結業績を基準に、総還元性向40%」を目指すこととし、合わせて「年間配当金額38円以上を安定的に現金配当する」を方針としています。次期(80期)の配当につきましては、1株当たり普通配当38円とする予定です。