ボードメンバーが語る

第3次中期経営計画の進捗について

2022年からスタートした第3次中期経営計画は2年目に入りました。その推進に向け、2022年から顕在化した環境変化が当社に与える影響を認識し、グループ一丸となって機動的な対策を取ることで経営の足元を固めます。それにより、食を通じた社会課題の解決による持続的な成長の実現に向け、着実に歩みを進めてまいります。


経営環境の変化への対応に注力するとともに将来を見据えたサステナブルな社会の実現と自社の成長を目指します

健康づくりのため野菜摂取に加えてしていること
時間のある休日に自宅の周辺の史跡めぐりをしています。古刹を訪ね、歴史が刻まれた石碑や塚を道しるべに歩くと、いつの間にかかなりの距離に。知的好奇心を満たしつつ、健康づくりにもなる“プチツアー”です。

当社の経営環境の変化への対応として、優先的に取り組まねばならないことがあります。一つは原材料の安定調達です。原材料価格の高騰や需要の拡大もあり、原材料確保のハードルは上がっています。当社がこれまで培ってきた国内外のネットワークをさらに機動的に活用し、調達構造を強化してまいります。その一方で、価格改定後の需要の維持拡大が急務です。その実現に向けカゴメの商品価値にとどまらず、カゴメのブランド価値も伝達することで、当社のファンづくりを一層進めてまいります。そして、国際事業のさらなる成長も重要となります。連結での事業成長だけではなく、事業リスク回避のためにも各エリアの状況に適したビジネスチャンスを捉えた施策を打ち出してまいります。また、自然の恵みを原料とする当社にとって、サステナブルな社会や農業の実現は責任を持って取り組む課題であると同時に自らの成長に欠かせないとの認識を強く持ち、経営課題として取り組んでまいります。


引き続き生活者の野菜摂取量の拡大に取り組みオーガニック成長の基盤となる収益力を高めます

健康づくりのため野菜摂取に加えてしていること
意識してしていることはありませんが、できるだけ歩くようにすることと、料理をすることでしょうか。料理は冷蔵庫にある食材を組み合わせて手早く。仕事を忘れていい気分転換にもなります。

厳しさを増す経営環境においても、当社が取り組む社会課題の一つである「健康寿命の延伸」の実現に向け、昨年同様に生活者の野菜摂取量の拡大に努めてまいります。さまざまな野菜を飲料・食品・生鮮などの多様な加工度・形態で、多くのチャネルで提供することで、いつでもどこでも手軽に野菜が摂れる環境を作り出します。同時に、カゴメ商品の価値をお客さま目線で提案し、共感していただくことで需要創造につなげ、国内加工食品事業と農事業の成長力を強化いたします。また、原材料やエネルギーコストの上昇が続く厳しい環境の中で、これからも安心・安全で高品質な商品を提供し続けるために商品の価格改定を行いました。需要の一時的な落ち込みに対し、営業部門では最前線部門として対処し、早期の需要回復に努め収益力を高めてまいります。


COLUMN 原材料の安定調達に向けた取り組み

国内産ジュース用トマトの産地の拡大に向けて
異常気象の影響などにより、国内産ジュース用トマトはここ数年生産量が減少傾向にあります。当社では、東北・北海道での作付け推進や機械収穫の導入による生産者の負担軽減を通じて、栽培面積の拡大に取り組んでいます。2021年にはいわみざわ農業協同組合、ヤンマーアグリジャパン株式会社北海道支社と、加工用トマトの産地拡大の推進を目的とした連携協定を締結しました。また、当社では「畑は第一の工場」という商品づくりの考え方に基づき、フィールドパーソンと呼ばれる社員が契約農家に直接きめ細かい栽培指導を行っています。これらの活動を通じ、原材料の品質の担保と地域農業の振興と発展に貢献してまいります。


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2023/03/28 12:00:00 +0900
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