第167回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 4061

株主のみなさまへ

経営計画「Mission 2030」フェーズ2は、「稼ぐ力の再構築」と「新たな成長ステージへの基盤固め」に注力し、この期間中に営業利益の過去最高益更新とROE8%を目指します。

 2025年度のわが国経済は、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられるなど、景気は緩やかな回復に向かいました。世界経済は、全体としては持ち直しましたが、米国の通商政策の動向や中東情勢の緊迫化などにより、先行きは不透明な状況にあります。
 このような状況下、当社グループは、2023年度にスタートした8カ年の経営計画「Mission 2030」に掲げる「事業価値創造」、「人財価値創造」、「経営価値創造」の3つの成長戦略にもとづく施策を推進し、業容の拡大と収益の確保に注力いたしました。
 この結果、当期の業績は、電子・先端製品の販売数量が増加しましたが、原燃料価格の下落に応じた販売価格の見直しなどによる手取り減があり、売上高は3,842億円と前年同期に比べ160億円の減収となりました。収益面では、営業利益は262億円(前年同期比118億円増)となり、経常利益は193億円(前年同期比117億円増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、米国製造子会社デンカパフォーマンスエラストマー社(以下DPE)に関わる特別損失を計上した一方で、特別利益として大船工場の工場用地の譲渡益や政策保有株式の売却益を計上したことから、157億円(前年同期は123億円の損失)となりました。

 当社グループは、経営計画「Mission 2030」の策定時からの急激な事業環境の変化等により収益力が低下し、業績立て直しが急務となっていたことから、2025年度は、収益課題を克服し成長軌道へ回帰するため、投資の厳選を徹底し財務規律の統制を図りながら、「ポートフォリオ変革の加速」と「稼ぐ力の回復」を最優先に取り組みました。
 ポートフォリオ変革の最優先事項である米国クロロプレンゴム事業の抜本的対策については、DPEがクロロプレンゴム製造設備を期限を定めず暫定停止しました。DPEでは、製造設備の安全な状態での休止を目的として、原材料や中間品などの物質の抜き出しおよび処分作業を進めており、これらは最終段階を迎えつつあります。今後も連結上一定の特別損失の発生が見込まれており、資産売却等による補填を検討するとともに、これら負担を最小化すべく、関係当局も含めたステークホルダーとの協議等を着実に進めてまいります。また、不採算事業の整理として、セメントの生産停止や、カラリヤンフィルム・テープ事業からの撤退と合繊かつら用原糸のシンガポール子会社への事業集約を断行いたしました。さらに、事業構造改革として、スチレン関連事業については、2027年4月を目途に分社化の検討を開始することを決定しました。分社化により事業の独立性や採算性を高め、構造改革の推進力強化につなげるとともに、外部パートナーとの協業や資本提携など多様な戦略的選択肢を取りうる体制等を整えることといたします。そして、臨床検査薬メーカーであるカイノス社を日本政策投資銀行との共同出資により子会社化し、海外展開も含めシナジーの最大化を図っていくことといたしました。
 2025年度の業績は、前述のポートフォリオ変革の加速とあわせて、従来とは違った社外の知見を全面的に活用したコストダウン等の施策を全社一丸となって強力に推し進めたこともあり、営業利益は必達目標としていた250億円を上回り、262億円となりました。

 当社は、今般、経営計画「Mission 2030」の見直しをおこないました。不採算事業の整理や事業構造改革、成長分野での先行投資を実施した2023年度から2025年度までをフェーズ1とし、2026年度から2028年度までの3カ年をフェーズ2として、さらなる成長に向けた「稼ぐ力の再構築」と「新たな成長ステージへの基盤固め」に注力する期間と位置づけ、この期間中に営業利益の過去最高益更新とROE8%を目指すことといたしました。
 フェーズ2での取組みは、成長戦略・構造改革・財務規律のバランスが取れたものとすることを基本とし、事業領域ごとに「成長ドライバー」、「安定成長」、「キャッシュカウ」の方向性を明確にしたうえで、それぞれの事業領域において、「戦略的拡大」、「先行投資の刈り取り」、「資本効率改善・事業モデル転換」の3つに区分し、領域別の事業戦略に基づき、メリハリをつけて実行いたします。
 また、さらなる成長に必要不可欠な新規事業創出は、2030年度を見据えて、早期事業化の実現を図るため、当社の強みである有機、無機、バイオの技術知見を基盤に既存事業の周辺の潜在ニーズを掘り起こしていく「浸み出し戦略」に重点をおいた取り組みを展開いたします。
 本年度からスタートした経営計画「Mission 2030」のフェーズ2では、これらの施策を確かな成果につなげる覚悟をもって実行することで、稼ぐ力を再構築し、新たな成長ステージへの基盤を固めてまいります。
 そして、フェーズ3以降は、「ICT & Energy」における市場拡大を捉えた勢いのある成長分野と、「Healthcare」における安定的で着実な成長分野という、異なる角度の成長トレンドを掛け合わせたベストミックスを通じて、また「Sustainable Living」は勝ち残る事業に厳選し、社会課題の解決につなげることで、デンカらしい持続的な成長を実現してまいります。

 株主のみなさまにおかれましては、より一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

2026/06/19 11:00:00 +0900
外部サイトへ移動します 移動

カメラをかざして
QRコードを
読み取ってください

{{ error }}