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ポリスチレンケミカルリサイクル―千葉工場で稼働開始~使用済みポリスチレンを“資源”に変えてサーキュラーエコノミーを実現~

 デンカと持分法適用関連会社である東洋スチレン株式会社は、使用済みポリスチレンのケミカルリサイクルプラントを、デンカ千葉工場内に2024年3月19日に竣工いたしました。
 食品包材などの使用済みポリスチレン製品を回収し、化学的に分解してプラスチック製品の原料として再生利用するデンカの新しい取り組みを紹介します。

ポリエスチレンの利用課題

 ポリスチレンは、食品包材をはじめ、化粧品容器などの透明樹脂製品、液晶テレビなど、さまざまな用途で活用され、豊かな社会の生活に欠かせない素材です。しかし近年、海洋プラスチック問題やカーボンニュートラルなど、環境に対する問題がクローズアップされるにつれ、ポリスチレンに向けられる要求はますます厳しくなっています。
 ポリスチレンの国内需要は、60%以上が食品包材用途ですが、従来のリサイクル手法では、品質安全上、食品と接触する用途に再使用するのが難しいのが現状です。そのため、デンカと東洋スチレンは、新たな資源循環型のリサイクルシステムの構築が必要と考え、協働でケミカルリサイクルプラントの稼働を決断しました。

デンカのケミカルリサイクルシステム

 デンカグループのケミカルリサイクルは、ポリスチレンを化学的に分解し、化学原料(スチレンモノマー)の状態に戻したあと再度重合することで、新品同等の品質と物性で用途の制限無く使用可能なリサイクル手法です。サーマルリサイクルのように焼却しないため、二酸化炭素排出量が少なく、より環境に配慮したリサイクル方法と言えます。
 当プラントは、東洋スチレン社がポリスチレン樹脂のケミカルリサイクルの技術優位性と実績を有する米国Agilyx社との技術ライセンス契約を経て、2022年2月から建設を進め、この度2024年3月に竣工となりました。今後、当プラントにて再生したポリスチレンは、マスバランス方式(*1)による提供を検討しており、現在、デンカグループ各製造拠点において順次ISCC PLUS認証(*2)取得を進めております。

(*1) マスバランス方式:異なる原料(例:石油由来原料と廃プラスチック由来のリサイクル原料)が混合される場合に、特定の原料の投入量に応じて生産する製品の一部にその特性を割り当てる流通管理方式です。
(*2) ISCC PLUS認証:持続可能性および炭素に関する国際認証で、全世界に販売されるバイオマス原料やリサイクル原料などについて、原料から最終製品までのサプライチェーン全体を通じて管理・担保する制度です。

ケミカルリサイクルプラント製造フロー


リサイクルの循環モデル

 食品包材を中心とする使用済み容器(ポストコンシューマー材)や、シートや容器の製造工場(工程)から出る端材(ポストインダストリアル材)を回収し、ケミカルリサイクルプラントに投入します。ポリスチレンに熱をかけて分解し、高純度のスチレンモノマーに戻し、このスチレンモノマーをポリスチレン重合プラントで、原料としてリフレッシュポリスチレン®を製造。食品包材用途にも再度使用する循環モデルです。

「チーム市原」でリサイクル促進

 デンカは、この度のプラント竣工により、SDGs未来都市である千葉県市原市が取り組む「市原発サーキュラーエコノミーの創造」の市民・企業・行政が一体となったプラットフォームへ参画し、市原市内で発生した使用済みポリスチレンの回収の仕組みづくりに着手します。この取り組みを皮切りに、消費者からのポストコンシューマー材回収システムの構築を目指します。

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2024/06/20 12:00:00 +0900
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