第102期 定時株主総会招集ご通知 証券コード : 8059
当連結会計年度における我が国経済は、半導体需要の回復、好調なインバウンド需要、価格転嫁の進展、雇用・所得環境の改善や設備投資が持ち直しつつあることなどから、緩やかな回復基調となりました。しかしながら、地政学リスクの増大に加えて、関税引き上げなど米国における新政権の経済政策動向、原材料費・人件費といった各種コスト増大や物価上昇による消費マインドの低迷への懸念など、不安定な情勢を背景に依然として先行き不透明な状況となっております。
このような状況の中、当社グループでは中期経営計画「MT2024」の最終年度にあたり、持続的成長を実現するため、「エンジニアリング機能の強化」「戦略的事業投資」「グローバル企業とのビジネス拡大」「DX強化」を着実に遂行してまいりました。
エンジニアリング機能の強化を目的に、人材の確保・育成に注力し、プロジェクト管理体制の充実を図りました。合わせて、多くの外国籍企業からの引き合いを獲得するなど、時流に沿った新しいビジネスモデルの確立に取り組み、成果を上げることができました。
また、全役職員が活躍できる環境づくりを目的とするプロジェクトを立ち上げ、女性活躍推進に取り組むことで、本業による経済的価値の創出に加え、社会的価値も高めながら企業価値の向上にも努めてまいりました。
この結果、業績は年度を通じて好調に推移し、当連結会計年度の売上高は、2,217億55百万円(前期比18.1%増)となりました。
利益面では、営業利益は131億3百万円(前期比44.1%増)、経常利益は135億97百万円(前期比51.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は88億41百万円(前期比18.5%増)となり、売上高、各段階利益とも昨年に引き続き過去最高となりました。
国内外向けの各種プラント用設備やバイオマス発電所向け設備、地熱・天然ガス開発向け機材等の売上が大幅に増加したため、売上高は81億33百万円増加の238億56百万円(前期比51.7%増)となり、セグメント利益(営業利益)は14億36百万円増加の18億43百万円(前期比353.1%増)となりました。
海外向けのリチウムイオン電池製造設備等の大口案件の売上計上があったため、売上高は199億12百万円増加の541億1百万円(前期比58.2%増)となり、セグメント利益(営業利益)は16億51百万円増加の26億84百万円(前期比159.7%増)となりました。
プラスチックス製品・食品関連業界向けの成形機、塗装関連設備及び周辺機器、医療関連器具製造装置等の売上が増加したため、売上高は16億7百万円増加の295億5百万円(前期比5.8%増)となりましたが、粗利率の低下により、セグメント利益(営業利益)は1億85百万円減少の8億90百万円(前期比17.2%減)となりました。
中国経済低迷の影響もあり、IT及びデジタル関連機器製造会社向けの電子部品製造関連設備等の販売が減少したため、売上高は3億97百万円減少の500億44百万円(前期比0.8%減)となり、セグメント利益(営業利益)は1億78百万円減少の26億94百万円(前期比6.2%減)となりました。
自動車関連業界向けの自動組立ライン、塗装ライン、車載電子部品製造関連設備等の売上が増加したため、売上高は19億23百万円増加の407億42百万円(前期比5.0%増)となり、セグメント利益(営業利益)は3億12百万円増加の21億86百万円(前期比16.7%増)となりました。
医療関連機器製造装置、錠剤印刷検査装置、自動包装ライン設備等の売上が増加したため、売上高は29億61百万円増加の157億42百万円(前期比23.2%増)となり、セグメント利益(営業利益)は6億58百万円増加の16億56百万円(前期比66.0%増)となりました。
航空機地上支援機材及び空港施設関連機器等の売上が増加したため、売上高は1億10百万円増加の76億39百万円(前期比1.5%増)となり、セグメント利益(営業利益)は20百万円増加の5億11百万円(前期比4.1%増)となりました。