社外取締役・監査等委員である取締役からの提言

「野菜の会社」の達成に向けた、戦略的な投資が必要です

今年度は「野菜の会社」への具体的な進捗と成果を期待しています。
それにはカゴメが提供できる分野、価値をしっかりと定義し、その達成に向けた戦略的な投資が必要です。フォーカスされた戦略・戦術、工程表に基づく卓越した実践、あらゆる職場におけるリーダーシップが要求されます。これらを加速するためにデジタルの活用、多様性の確保は重要な施策となってきます。社外取締役として攻めのガバナンスに注力していきます。


既存のリソースの活用と新商品開発の両輪で「野菜の会社」へ

コロナ禍で、免疫賦活に役立つ野菜摂取への意識向上、非接触のネット通販の利用の加速、家庭内での食事機会の増加などの変化が起きています。カゴメは業務用では「冷凍グリル野菜」などのおいしく簡単に調理できるさまざまな野菜加工品を提供しています。コロナ禍を機に、業務用商品を家庭用に拡販するなど、既存のリソースの活用・展開を図る一方で、新商品の開発を進めることが、人々の健康に貢献する「野菜の会社」としての進化に必要であると考えます。


良い会社から「社会から必要とされる強い会社」への変貌を期待します

「トマトの会社から野菜の会社になる」ことは、これまでの自分達の主戦場に留まらず、より広く大きな市場で戦っていくということです。そこにはトマトにも野菜にも直接関係がなかった強力なライバルが多数存在しており、カゴメの強みを生かした提案を迅速に展開できなければ成長はもちろん、生き残りも難しいという危機感を共有すべきです。「良い会社」から「社会から必要とされる強い会社」への変貌が期待されていると思います。


「野菜の会社」として勝ち残る強いカゴメ

新型コロナウイルスの感染拡大や天災、異常気象などの脅威、さらには国内人口の減少・高齢化、労働力不足、デジタル変革、働き方の改革などの数々の変化の中で勝ち残るには、変化に備えて対応し、企業価値を守ること。そして、強いカゴメになるために、既存領域では、お客さまの立場に立った独自の価値提供で事業拡大をめざすとともに、新しい領域の商品やサービスで事業をつくっていくことが大切です。これらを支えるガバナンス体制も着実に拡充してまいります。


考え抜き、議論を重ね、行動する企業文化の醸成を

「過去から現在に至る成長の延長線上に企業の未来はない」といわれるほど激変する環境下において勝ち残るには、①現状への健全な危機感を全社で共有すること、②他社が容易に参入できないような技術力・生産力・ブランド力などに磨きをかけること、③新たな市場ニーズを創出し、「カゴメファン」を増やすことが必要です。社外の知見も積極的に取り入れ、「野菜の会社」になるために何をすべきかを全従業員が考え抜き、意見をぶつけ合い、そして、行動する企業文化の醸成が重要だと思います。


リスクに対応する機動的・能動的な体制のさらなる強化が重要

働きやすさ・働きがいをサポートし、多様な経験・能力を活用する人事制度や、イノベーション基盤の強化など、個人としても組織としても価値の創造に邁進するための条件が整ってきました。「野菜の会社」としての成長のため、お客さまの「あと60g」を実現する商品の充実と、グローバル人材の育成拡充とさらなる活躍に期待しています。また、複雑化するリスクに機動的・能動的に対応するための体制強化も重要であると考えています。


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2021/03/26 12:00:00 +0900
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