社外取締役・監査等委員である取締役からの提言

価値観が変わる中、第3次中計により成長を図るカゴメの背中を押していきます

第3次中期経営計画の策定にあたり、成長できなかった過去を真摯に振り返り、社外からの視点・視座を取り入れました。顧客との関係を長期的に築いていくストック型へのシフト、他社との提携・買収への明確な意思表示、挑戦する風土の醸成など、新機軸が盛り込まれています。本中計の期間はコロナ禍で人々の価値観が大きく変わる時代を進むことになり、今までの発想に捉われない大胆な戦略・戦術が必要です。経験・知見に基づき変革の背中を押していきます。


社内外の有機的な連携を強化し、持てる強みを活かした成長に期待します

コロナ禍では栄養への関心や野菜摂取の意識が高まり、食生活が大きく変化しました。この変化を機敏にとらえ、人々の健康に貢献できる商品や情報の提供を通して、カゴメが名実ともに「野菜の会社」として着実に成長することを期待します。カゴメには123年にわたり培ってきた技術、商品開発力、マーケティング力、研究開発力があります。この強みを最大限に活かすためには、海外子会社や協業する他社との有機的連携を図るシステムの強化が重要と考えます。


目指す姿に向けた施策を取締役会の実質的な審議で迅速に進めます

コロナ禍により、ずっと先に描いていた将来像に向けスピード感を持って対応する必要性をさまざまな局面で感じています。カゴメも自らの将来を主観的に考え、ありたい姿と目指すべきところについて議論をより一層活発にしなくてはなりません。コーポレートガバナンスを高め、「実効性」のある議論が必要です。サステナビリティ課題への対応、経営資源の配分、事業ポートフォリオ戦略など、取締役会において実質的な審議が進むよう、尽力したいと思います。


事業構造の改革に取り組み、成長をガバナンスの面から支えます

環境の変化が常態化している中においても、短期的な成果実現と中長期を見すえた事業構造の変革に取り組み、持続的に成長していくことが多くの皆さまの期待することであると思います。その実現には、多様な人財が責務を全うし、安全・安心な商品やサービスをグローバルなネットワークで提供すること、カゴメの原点である自然を大切に新たな価値を創造して、健康寿命の延伸に資することが大切です。負託に応えるガバナンスに誠実に取り組みます。


成長できなかった反省点を肝に銘じて行動と意識の改革を

カゴメは、2016年からスタートした10年間の経営計画の最初の6年間で、収益・費用構造を改革し、確実に利益を生む組織体制へ移行できました。しかし、当初の投資計画通りの売上収益の成長は実現できませんでした。これらの要因や反省点は、経営行動と経営意識の両面からすでに詳細に分析されています。今後は経営陣・従業員一人ひとりがこの要因・反省点を肝に銘じ、「成長モードにギアを切り替える」行動改革・意識改革を期待します。


成長に向けた事業拡大を経営基盤の強化で支える

M&Aによるインオーガニックな事業拡大の機会探索が加速し、挑戦する風土づくりとも相まって、変革による成長へのエネルギーの高まりを感じています。第3次中期経営計画の基本戦略のひとつであるグループ経営基盤の強化は、M&Aとの関連でも、対象企業の見極めと交渉から統合プロセスの計画、実行に至るまで、成功の鍵となる重要な課題だと考えます。取締役会で検討する際には、経営基盤に照らした実現可能性や改善ポイントにも注目していきます。


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2022/03/30 12:00:00 +0900
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