第57期定時株主総会招集ご通知 証券コード : 4709

対処すべき課題

 当社グループは、前中期経営計画において、急速に変化するIT業界の時流を的確にとらえ、サービスの高付加価値化に向けた各戦略を実行することで、収益性の向上を達成しました。
 新中期経営計画「Next 50 Episode Ⅲ “JUMP!!!” 」(2026年3月期〜2028年3月期)では、戦略テーマとして「高収益モデルへのシフト」と「カルチャーの革新」の2つを軸に、サービスポートフォリオ戦略、顧客接点の確立、人的資本投資戦略をはじめとした6つの重点戦略を推進します。人材不足の加速や、技術進歩により業界の在り方が変化するなかで、当社の事業を担う「人材」の価値をこれまで以上に高め、収益力・成長性の高いビジネスモデルへの変革を図ります。
 具体的な課題内容は下記のとおりです。

① 注力領域における事業拡大
 企業におけるデジタルシフトが加速するなかで、レガシーシステムの刷新やクラウドへの移行需要が増加しています。また、激化するセキュリティ脅威への対策が求められており、これらの市場は今後も拡大が予想されます。
 当社グループは、コンサルティング、サイバーセキュリティ、ITインフラを注力領域と位置づけ、ITサービス全工程の知見を強みとしたコンサル集団の形成や、サイバーセキュリティサービス領域のカバレッジ拡大、ITインフラにおける高度スキル部隊の確立をつうじて、より付加価値の高いサービスを提供し、事業の拡大を図ります。

② 基盤領域における収益性向上
 ローコード、ノーコードに代表されるIT技術の民主化や、ユーザ企業におけるコスト効率化志向により、RPAやAIを活用することでの自動化および省人化がトレンドとなっており、従来型の人材中心の業態は今後縮小していくことが予想されます。
 当社グループは、アプリケーション開発およびシステムマネジメント事業を基盤領域と定め、市場での成長が鈍化するなかで、価格適正化や選択と集中を推進するほか、サイバーセキュリティ事業と連携した高度・上流案件やSaaS/パッケージといったモダナイズソリューション案件などの高収益案件の獲得を目指し、利益率の向上にフォーカスします。

③ 高収益モデルの実現に向けた人材シフト
 情報サービス業界では、AIなどの技術の進化にともない、下流工程から上流工程への人材シフトが求められており、これに対応するための戦略的な人材配置が必要です。
 当社グループは、領域やサービスを跨いだ人材のアップスキルを目的に、基盤領域部門から注力領域部門へのアップスキルによる人材シフトを進め、量と質の両面でより厚みのある人材ポートフォリオを構築し、高収益モデルの実現に取り組みます。

④ パートナー会社との関係強化
 サービスの付加価値を高め、事業を拡大していくためには、案件の規模や技術分野に応じたビジネスパートナーとの協業が重要になります。
 当社グループは、コアパートナーの認定強化や相助型の人材育成による生産体制の構築をつうじて、高付加価値の創出に向けたビジネスパートナーと良好な関係を築き、ともに成長できる関係性を構築します。

⑤ マーケティング&ビジネス機能の強化
 ITサービスに対する顧客ニーズは多様化・高度化し、常に付加価値の高いサービスが要求されています。さらに、急速な市場の変化に対応するためには、技術トレンドをとらえ、柔軟に対応することが求められます。
 当社グループは、プロアクティブで横断的な営業アプローチを実現するマーケティング&ビジネス機能を新設しました。これにより、顧客の多様な課題に迅速かつ的確に対応できる中長期的なIT戦略パートナーとして、受注規模の拡大を図り、収益性の向上を目指します。

⑥ 人的資本投資の拡充
 当社グループは、プロフェッショナル人材が輝く企業を目指し、社員の「なりたい」「やりたい」を実現するための環境を提供します。社員の長期キャリアビジョンに沿った機会の提供や、実現するための創造力と変革力の強化を支援し、自律思考を促進する文化を育成します。また、多様性や人権を尊重する組織の構築や、時間外労働の削減、有給休暇の取得率向上を図ることで、社員エンゲージメントの向上を実現します。

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2025/06/20 11:00:00 +0900
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