2026年度の国際経済は、AIやデジタル技術の高度化による生産性向上を通じて経済成長を押し上げることが期待されますが、地政学リスクの高まりや、貿易摩擦の継続により、不確実性が増しております。日本経済においては、堅調な設備投資が成長を支えることが期待される一方、輸入物価の上昇や労務費の上昇により消費者物価が上昇し、個人消費が抑制される可能性があるなど、下振れリスクは大きいと考えられます。
自動車業界では、関税政策の影響を大きく受けるのに加え、世界のBEVシフトは鈍化しているものの、中国メーカーの存在感は一段と増しており、自動車メーカーによる競争は激しさを増すことが予想されます。当社は今後も、特殊鋼や鍛造品など素材や部品を通じてクルマの可能性を広げていくのに加え、自動車の発展に供してきた技術を活かし、広く社会課題解決に資する素材を提供し続ける「環境に一番やさしい鉄屋」として社会に貢献してまいります。
そういったミッションのもと、ステークホルダーの皆様にお約束した2030年ビジョン実現に向け、これからもチャレンジしてまいります。我々の目標は、いつまでも世の中のお役に立ち続けることであり、そのために「次世代製鋼プロセス」の構築や設備の更新・さらなる自働化推進など、未来に責任を持ち今やらなければならないことを着実に実践してまいります。取り組みにあたっては、安全第一を大前提に、現地現物による改善を積み重ねること、徹底的に安全と品質の基礎を固めること、お客様や世の中の変化に合わせて仕事のやり方を変えること、そして先例がないなら自ら切り拓くことに、全員で取り組んでまいります。それらを通して、失敗を恐れずチャレンジする「プロ集団」として、「愛知製鋼だからこそ提供できるお客様に役立つ新たな価値」を創造し、企業価値を高めてまいります。
上記の実現に向け、中期経営計画期間となる2024ー26年度の最終年度として、一人ひとりが主役となって、以下の方針に則り、施策に取り組んでまいります。
1. 創業の精神に則り、自らの倫理観と仕事への誇りに基づいた正直で真っ当な企業行動を実践
・安全、品質を絶対とし、お客様の期待にストレートに応える
2. 成長戦略に基づき、お約束したことをやり遂げ、未来への責任を果たす
・果敢にチャレンジし、「良品廉価」なモノづくりを徹底的に追求する
3. 厳しく温かく人が育つ風土を築き上げ、人を大切にする経営を実践
・全員がチームの一員として、本当の問題が解決するまでやり抜く
最後になりますが、有価証券報告書を株主総会前に提出することに関する投資家の皆様のご要望につきましては、当社としても十分に認識しております。
一方で、当社におきましては、決算確定後の有価証券報告書の作成および確認に要する期間等、実務対応上の制約から、当期においては、株主総会前に有価証券報告書を提出することが困難な状況にあります。このため、有価証券報告書につきましては、株主総会終了後に提出する予定としております。
今後、開示体制および業務プロセスの見直し等を通じて、株主の皆様にとって有意義なタイミングでの提出が可能となるよう、継続的な改善に取り組んでまいります。
株主の皆様におかれましては、何卒ご理解いただき、引き続き変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。