第10号議案
定款一部変更の件(9)

第10号議案は,株主提案によるものであります。


▼議案の内容

 以下の章を新設する。

第17章 地熱発電の推進
第54条 地熱発電を推進する

▼提案の理由

 日本はプレート境界に位置し地震や火山活動が活発で,原子力発電所の立地には不適ですが,地熱エネルギーに恵まれています。とりわけ北海道は日本国内でも有数の地熱資源を有する地域とされています。地熱発電は天候に左右されず,二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を減らすことができ,発電コストが安く,熱利用もできます。純国産なのでエネルギーの安定供給・自給率の向上にもつながります。
 さらに,地熱発電は地域経済にも貢献します。地熱井の掘削,地熱発電所の建設や運営には多くの人材が必要であり,地元の雇用創出につながります。道内温泉地の弟子屈町などでは,地熱発電後の温廃水を地域暖房や温室栽培の熱源エネルギーとして活用しています。原子力発電のように過酷事故による放射能汚染の心配もありません。
 本会社は,2万5千KWの森地熱発電所(濁川)を稼働しています。よりいっそう地熱発電を推進することを提案します。

○取締役会の意見

 取締役会としては,本議案に反対します。
 エネルギー資源の乏しいわが国においては,原子力,火力に加え,水力・太陽光・風力・地熱などの再生可能エネルギーといった様々な電源をバランス良く活用していくことが必要です。
 当社は,カーボンニュートラルの実現に向けた方策の一つとして,グループ全体で再生可能エネルギーを利用した電源の開発に取り組んでおり,地熱発電については,安定した電力供給が期待でき,電源の脱炭素化にも寄与することから,森発電所の未利用熱エネルギーを利用した森バイナリー発電所の建設や,京極北部地域などの道内の有望地域において開発調査を進め,さらなる展開に向けた取り組みを行っています。
 したがいまして,本議案のような内容を定款に定める必要はないと考えます。

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2023/06/28 12:00:00 +0900
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