第8号議案
定款一部変更の件(7)

第8号議案は,株主提案によるものであります。


▼議案の内容

 以下の章を新設する。

第15章 放射性廃棄物を大気や海洋に放出・投棄しない
第52条 放射性廃棄物を大気や海洋に放出・投棄しない

▼提案の理由

 放射性廃棄物を大気や海洋に放出することは,大きな健康リスクを伴う。放射性物質は,水中での拡散や海流によって広がり,放射性物質は長期間にわたって海洋生物に蓄積され,食物連鎖によって人体に取り込まれる。大気に放出された放射性物質は風や気象条件によって広範囲に拡散され,周囲の環境や人々の健康に悪影響を与え,呼吸器系を通じて人体に取り込まれ,肺や他の臓器に蓄積される。人体に取り込まれた放射能による癌や遺伝子変異,免疫系の損傷,生殖能力の低下のリスクがある。
 北海道の安全,安心な環境,食糧生産を守るために,本会社は,放射性廃棄物を海洋や大気に放出することは避け,コンクリートで固化するなどの安全な方法を採用すべきと考える。

○取締役会の意見

 取締役会としては,本議案に反対します。
 泊発電所から放出される放射性気体廃棄物及び放射性液体廃棄物は,法令で定める濃度の基準及び国の認可を受けた「原子炉施設保安規定」で定める放射能量の基準をいずれも大幅に下回っています。
 また,泊発電所から1年間に放出される放射性気体廃棄物及び放射性液体廃棄物の放出量に基づいて泊発電所周辺に住んでいる方々の被ばく線量を評価すると,外部被ばく・内部被ばく合計で年間0.001mSv未満と,一般公衆の線量限度である1mSvよりはるかに小さい値となります。この一般公衆の線量限度は,放射線から人や環境を守る仕組みを専門家の立場で勧告する国際学術組織である「国際放射線防護委員会」により勧告されているものです。
 当社は放射性気体廃棄物及び放射性液体廃棄物の管理について,今後も関係法令や規定を遵守し,厳格に行っていきます。
 したがいまして,本議案のような内容を定款に定める必要はないと考えます。

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2023/06/28 12:00:00 +0900
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