第11号議案
定款一部変更の件(10)

第11号議案は,株主提案によるものであります。


▼議案の内容

 以下の章を新設する。

第18章 送配電設備のインフラ整備強化
第55条 送配電設備のインフラ整備強化を進める

▼提案の理由

 北海道は地震,台風や豪雪などの自然災害が多く,送電網が被害を受けています。実際に2018年の胆振東部地震による全道ブラックアウト,2022年12月豪雪によるオホーツク地域の停電などがありました。重たい雪による鉄塔倒壊や倒木被害は,道内の何処でも起こる可能性があります。冬季の停電長期化は道民の命と健康を脅かします。送電網の強化によって,災害時における電力供給の確保や,復旧作業の迅速化が必要です。
 さらに,北海道には風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用した発電所が増えており,より強化された送電網が必要です。送電網の強化は,エネルギーの安定供給のために必要であり,地域経済の発展にも繋がります。
 本会社が送配電設備のインフラ整備強化を進めることを提案いたします。

○取締役会の意見

 取締役会としては,本議案に反対します。
 一般送配電事業を担う北海道電力ネットワーク株式会社は,2023年度から5年間の事業計画を昨年度に策定・公表しました。このなかで,再生可能エネルギーのさらなる導入拡大,長時間停電を回避するレジリエンス(災害等に対する回復力・復元力)強化,高経年化設備の更新を重点取り組み事項としており,徹底した効率化のもと,持続可能な送配電設備の構築を進めていきます。事業計画における投資計画等を確実に実施し,電力ネットワーク設備の強靭化に向けた課題解決にしっかりと対応することで,引き続き電力の安定供給を確保し,北海道の発展に貢献していきます。
 さらに,電力広域的運営推進機関の広域連系系統のマスタープランや,広域系統整備計画に係る策定プロセスの検討に協力しており,再生可能エネルギーの導入拡大に向けた電力ネットワーク設備の増強への対応を進めています。
 したがいまして,本議案のような内容を定款に定める必要はないと考えます。

以 上

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2023/06/28 12:00:00 +0900
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