第41回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 9984
ソフトバンクグループ株式会社 2020年度、当社の税引前利益(注2)は5兆6,705億円となりました(前年度は500億円)。また、親会社の所有者に帰属する純利益(注3)は4兆9,880億円となりました(前年度は9,616億円の損失)。
税引前利益の大幅改善の理由は、主に、当年度の投資利益が合計7兆5,290億円に達したことによるものです。世界の経済状況は新型コロナウイルスの感染拡大によって今なお大きな影響を受けていますが、世界各国の財政出動や金融緩和などを反映して株式市場は全体的に急激に回復し、新規資金の流入が続いています。特に当社が投資活動の力点を置くテクノロジー分野は、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するためにデジタルサービスの導入が加速度的に進んでいることのプラス影響を受け、SVF1およびSVF2を中心に投資のパフォーマンスが好調に推移し、投資利益の拡大に大きく貢献しました。
投資損益のうち、SVF1およびSVF2等からの投資損益は、6兆2,920億円の利益となりました。SVF1で保有株式の一部売却などにより投資の売却による実現益(純額)4,237億円を計上したほか、 Coupang, Inc.やDoorDash, Inc.、Uber Technologies, Inc.などの上場投資先の好調な株価推移により、当年度末に保有する投資の未実現評価益(純額)5兆5,231億円を計上しました。SVF2でも、KE Holdings Inc.などの上場投資先の株価が好調に推移したため、4,903億円の未実現評価益(純額)を計上しました。また、持株会社投資事業からの投資損益は9,459億円となりました。Tモバイル株式売却関連利益4,218億円と、引続き保有する同社株式に関する評価益などで4,472億円(注4)を計上したことなどによるものです。
なお、当社は2020年3月23日、取締役会において、自己株式取得と負債削減などを通じた財務改善のために最大4.5兆円の当社保有資産の売却または資金化に関する方針(「4. 5兆円プログラム」)を決定しました。売却または資金化で得られた資金のうち最大2兆円を自己株式取得に、残額を負債の償還、社債の買入れ、現預金残高に振り向けるものです。このうち、保有資産の売却または資金化については、Tモバイル、アリババ、ソフトバンク㈱の株式の一部売却および資金化によって、2020年4月~9月の6カ月間で5.6兆円にのぼる売却および資金化を達成しました。
一方、最大2兆円の自己株式取得については、2021年5月12日までに取得を完了して終了しました。また、負債削減については、2020年度末までに国内社債および外貨建て社債の買入れのほか、シニアローンおよびコミットメントラインによる借入金の返済により合計1兆円の負債を削減しました。そして、その他の手取金は、さらなる財務改善のために資産運用子会社SB Northstarを通じて流動性の高い上場株式で運用しながら投資機会に備える資金として保持する形で4.5兆円プログラムは終了しました。