資金調達等の状況

 2020年度において、当社グループの有利子負債(注1)は、保有株式等を活用した資金調達の増加を主因として、5兆3,811億円増加しました。
 ソフトバンクグループ㈱においては、2020年3月に発表した自己株式取得と負債削減のための最⼤4.5兆円の当社保有資産の売却または資金化に関する方針(以下「4.5兆円プログラム」)に基づく社債の買入れや借入金の返済を実行したことで有利子負債が3,838億円減少した一方、保有資産の資金化を目的としたアセットバックファイナンスの増加を主因として、資金調達を行う100%子会社(注2)における有利子負債が3兆2,415億円増加しました。その他の連結子会社においては、ソフトバンク・ビジョン・ファンド1における有利子負債が減少した一方、ソフトバンク㈱、Zホールディングス㈱やSB Northstarにおいて有利子負債が増加しました。
 主な取引の概要は、次のとおりです。

(1)借入金

 2020年度において、当社グループによる金融機関等からの借入金は2兆1,673億円増加しました。当社グループにおける借入残高の主な変動は次のとおりです。

(注1)

㈱ジャパンネット銀行(現PayPay銀行㈱)の銀行業の預金およびリース負債は有利子負債に含まれません。

(注2)

スカイウォークファイナンス合同会社、West Raptor Holdings, LLC、West Raptor Holdings2, LLC、Skybridge LLC、Skylark 2020 Holdings Limited、Scout 2020 Holdings Limited、Tigress 2020 Holdings Limited、ムーンライトファイナンス合同会社およびDelaware Project 6 L.L.C.

ソフトバンクグループ㈱によるコミットメントラインの組成

 ソフトバンクグループ㈱は、2019年度に組成したコミットメントライン契約の満期終了に伴い、新たに2020年7月に総額3,100億円のコミットメントライン契約を㈱みずほ銀行、シティバンクおよびクレディ・アグリコル銀行をアレンジャーとした銀行団と締結しました。2020年度末におけるコミットメントラインの借入残高はありません。

ソフトバンクグループ㈱の100%子会社による保有株式を活用した借入の実施

 ソフトバンクグループ㈱の100%子会社であるスカイウォークファイナンス合同会社は、2018年3月に組成したアリババ株式を活用した借入枠を活用した借入金94.4億米ドルを2020年7月に返済したうえで、新たに81.3億米ドルを借り入れました。また、ソフトバンクグループ㈱の100%子会社であるDelaware Project 6 L.L.C.は、2020年7月にTモバイル株式を活用し、43.8億米ドルを借り入れました。

ソフトバンク・ビジョン・ファンド1による借入の実施および返済

 ソフトバンク・ビジョン・ファンド1は、投資の資本効率向上などのために設定した借入枠を利用した短期借入を返済し、28.0億米ドルの長期借入を実施しました。

SB Northstarによる借入の実施

 資産運用子会社であるSB Northstarは、上場株式の取引への使用を目的とした1兆2,039億円の短期借入を行うとともに、アリババ株式を活用した借入枠のもとで60.0億米ドルの借入を実施しました。

ソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱による借入の実施

 ソフトバンク㈱は、銀行団との間で総額1,415億円のコミットメントライン契約を締結しています。Zホールディングス㈱は、新たに1,500億円の長期借入を行い、2019年度の㈱ZOZOの公開買付けのために銀行団から借り入れた4,000億円を返済しています。

(2)社債

 2020年度において、当社グループの社債は1,207億円増加しました。そのうち4,097億円は主にソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱の社債発行に伴う増加であり、当該影響を除くと2,889億円の減少となりました。円建普通社債の満期償還や4.5兆円プログラムの負債削減の一環で社債の買入れを実施したことを主因として減少しました。
 当社グループにおける主な社債の発行、償還および買入れは、次のとおりです。

ソフトバンクグループ㈱

(円建普通社債)
 2020年度は、額面総額1,500億円の円建普通社債を満期償還しました。

 加えて、2020年7月に額面総額1,676億円の国内無担保社債の買入れを実施しました。

(円建ハイブリッド社債)
 2020年度は、借換えを目的として額面総額1,770億円の円建ハイブリッド社債(主に機関投資家向け)を新規発行しました。

(外貨建普通社債)
 2021年3月に額面総額978百万米ドルおよび額面総額898百万ユーロの外貨建普通社債の買入れを実施したことにより、外貨建普通社債の額面残高は円換算で2,249億円減少しました。
 以上により、ソフトバンクグループ㈱の社債の額面残高は総額3,655億円減少しました。

ソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱

 ソフトバンク㈱は2020年7月に額面総額1,000億円、2020年12月に額面総額1,200億円の円建普通社債を発行しました。そのほか、2020年6月にZホールディングス㈱が額面総額2,000億円の円建普通社債を発行し、2020年12月に100億円の円建普通社債を償還しました。

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2021/06/23 13:00:00 +0900
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