第45回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 9984
2024年度の連結決算において、投資損益は3兆7,011億円の利益となりました。これは主に、アリババ、Tモバイル、ドイツテレコムの株価上昇などにともない、持株会社投資事業で3兆4,138億円の投資利益を計上したことによるものです。また、主にBytedance Ltd.やCoupang, Inc.などの投資先の公正価値が増加したことにより、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業で投資利益3,876億円を計上したことも寄与しました。
税引前利益は、アリババ株式およびドイツテレコム株式を活用した資金調達(注1)などに係るデリバティブ関連損失(投資損益を除く)2兆340億円を計上したものの、前年度から大幅増の1兆7,047億円となりました。その結果、親会社の所有者に帰属する純利益も4年ぶりの黒字に転じ、1兆1,533億円となりました。これにより、親会社の所有者に帰属する持分比率(自己資本比率)が前年度末から1.8%ポイント改善し25.7%となりました。
なお、AIに関する新たな取り組みとして、米国のAI研究開発企業であるOpenAI(注2)のためにAIインフラストラクチャーを米国内で構築する「Stargate
Project」を2025年1月に発表したほか、同社(注3)に最大400億米ドル(外部投資家へのシンジケーション予定額100億米ドルを差し引いた当社グループの実質的な出資額は最大300億米ドル)の追加出資を行うことについて、2025年3月に合意しました。
株主の皆さまへの還元については、2024年8月上旬に日経平均株価が過去最大の下げ幅、過去最大の上げ幅を続けて記録する中、不安定な株価動向に迅速かつ柔軟に対応できる能力・意思を広く示すため、直後に最大5,000億円の自己株式取得枠設定を決議しました。従来から掲げているLTV(注4)や手元流動性に関する財務方針を堅持しつつ、持続的な成長に向けた投資機会やNAVディスカウントの水準などを考慮しながら自己株式の取得を行っています。2024年度末までに累計2,370億円の自己株式を取得しました。