74期(2017年度)を振り返って

達成できたこと

連結売上高2,142億円(前期比:117億円増)、営業利益120億円(同:10億円増)、経常利益126億円(同:13億円増)、純利益101億円(同:23億円増)となり、2期連続で、売上高、各段階利益とも過去最高を達成することができました。野菜飲料の販売が好調に推移したことに加え、「収益構造の改革」などに取り組んだ結果です。

課題として残ったこと

野菜飲料の販売は好調だったものの、国内農事業と国際事業は計画を達成できませんでした。国内農事業は、生鮮トマトの安定した需給体制の構築や、ベビーリーフなどの新規事業の規模拡大による収益基盤の多様化などが課題です。国際事業は各グループ会社での営業面での連携を進めて、事業成長の柱である大手フードサービス顧客との取引をいっそう強化してまいります。

「収益構造の改革」の進捗

国内における収益構造の改革が、原価低減、販売促進費の減少、不採算商品の見直しなどを中心に順調に進んだことで、当面の目標であった連結経常利益率5%を確保できる企業体質に転換できました。また、営業現場では、従来、売上高をベースにマネジメントを行っていましたが、17年度から限界利益率を指標に加えて、利益体質の強化に努めています。生産現場においても、製造ラインの更新・効率化など改善に努め、収益構造の改革をより強く進めてまいります。

「働き方の改革」の進捗

「働き方の改革」は「生き方改革」に他なりません。多様化する個人の価値観やライフステージに応じて、柔軟な働き方を選択できるように、在宅勤務制度を導入し、時差勤務制度を試行しています。また、従業員一人ひとりの総労働時間の把握開始や会議資料のスリム化など、生産性を高める施策を推進しております。効率性を上げて自由に使える時間を確保するために、現状1,900~2,000時間の総労働時間を2020年に1,800時間にすることを目標に掲げています。
※1,800時間…224日(休日と有給20日を除く労働日数)×1日8時間労働


ニュース トピックス 2017

2017 1月

ベジタブルキュレーションサイト『VEGE DAY ~毎日の生活を、野菜でたのしく。~』オープン。

2月

経済産業省と日本経営会議が、優良な健康経営を実践する企業を認定する『健康経営優良法人~ホワイト500~』に認定。

3月

研究リリース「ブロッコリースプラウトの成分"スルフォラファン"が脂の摂り過ぎによる肥満を抑制することを確認。〜金沢大学 脳・肝インターフェースメディシン研究センターとの共同研究による成果〜」を発表。

4月

・"地産全消"で地域の美味しさを全国に。三重県産の早摘みセミノールを使用した「野菜生活100早摘みセミノールミックス」発売。

・国内生鮮トマト栽培の担い手の育成と世界水準の単位当たり収量の実現に向けて、生鮮トマト生産者を対象にアグリサポート事業を新たにスタート。

5月

『カゴメ ナポリタンスタジアム2017』全国大会開催。

6月

大阪、名古屋、北海道、東京で「社長と語る会」を実施。

7月

『富山県と健康づくり』に関する連携協定を締結。

8月

・当社が保有する米国の食品企業PBI社の全株式を譲渡する契約を締結。

・宮崎県と『包括連携協定』を締結。

9月

カゴメで働く管理栄養士による専門チーム「野菜と生活 管理栄養士ラボ」を立ち上げ、法人・自治体むけに「健康セミナー」などのコンテンツを提供開始。

10月

野菜由来のGABAが高めの血圧を下げる機能性表示食品『カゴメ野菜ジュース』新発売。

11月

静岡県藤枝市と『健康・食育施策等に関する包括連携協定』を締結。

12月

需要が拡大する西アフリカ市場の戦略拠点としてセネガルに加工用トマトの営農会社を設立。農業技術資源を活用した新たなトマト産地の形成とトマト加工品市場への参入。

次の項目へ
外部サイトへ移動します 移動 ×