ボードメンバーが語る

「食を通じて社会問題の解決に取り組む」は、いかにして具体化するのか?

人生100年時代を迎え「食と健康」の問題はいっそう深刻化しています。高齢になっても日常生活を支障なく過ごすことができる「健康寿命の延伸」は、人類の共通課題です。また世界を見渡せば、貧困や飢餓・食料危機に直面している国もあり、食料の増産・農業の振興という課題も重要性を増しています。「食を通じて社会問題の解決に取り組む」…カゴメには、どんな道筋が見えているのでしょうか?

おかずからおやつまで、飲料も食品も手がけるカゴメならではの、皆さまの一日に寄り添う新商品を!

取締役専務執行役員
社長補佐 兼 特命プロジェクト担当
渡辺 美衡(わたなべ よしひで)
1958年3月4日生まれ

「飲食」と一括りにした言葉が表すように、「飲む」と「食べる」は、どちらも等しく私たちの食生活に欠かせません。飲料と食品の両方の事業を営むカゴメはその特長を活かして、おかずからおやつまで、皆さまの一日のどんな飲食にもお役に立てる会社をめざします。いま、1日3食という概念が変わりつつあります。忙しい人が空いた隙間にでも、あるいはお年寄りの方で食が細くなっても、手軽に健康な食生活を送りたいニーズに応えて、食事そのものとして完成度の高い商品をお届けする…そんな開発が、既に視野に入っています。一方で「自然を、おいしく、楽しく。」というカゴメのお客様への約束の「楽しく」という部分に関しては、まだまだ深掘りが足りません。料理をつくる人も、食べる人も楽しく…それはモノ(商品)だけではなく、コト(サービス事業など)にも及びます。健康セミナーや食育活動など、カゴメらしい内容を充実させたいですね。

「野菜の会社になる」と「食を通じて社会問題の解決に取り組む」は、深く結びついている

取締役専務執行役員
社長補佐 兼 特命プロジェクト担当
三輪 克行(みわ かつゆき)
1955年8月5日生まれ

「野菜の会社になる」というビジョンを具現化することが、まさに社会問題の解決につながる、という思いがします。たとえば農業の人手不足に関しては、原料調達や省力化の技術で応援したいですし、働く女性や高齢者世帯が増えることに関しては、時短・簡便な野菜メニューや商品を提案したいですね。一方で、野菜摂取の大切さを伝える情報はあふれているのに、日本人の野菜摂取量は減少しています。よい原料を確保し、おいしくて栄養を手軽に摂れる「食」を提供し、日本人の野菜不足を解消する…カゴメの強みを発揮しつつ、解決できる部分がたくさんあると感じています。当社が持つ調達や加工拠点のネットワークを活用した野菜主体の商品開発にも取り組んでまいります。今後にご期待ください。

社会問題を解決する企業を、株主の皆さまが支持してくださる…成長のチャンスだと思う

取締役常務執行役員
国際事業本部長
住友 正宏(すみとも まさひろ)
1961年2月3日生まれ

社会問題の解決に取り組み、これをいかに企業の成長につなげるかという熱い議論が交わされています。国際事業では、培った垂直統合ビジネスの強みを活かして、循環型農業を推進しています。これから注力する西アフリカ・セネガルでのトマト産地形成は、現地経済の循環にもつながると注目を集めている大きなプロジェクトです。種子~苗~栽培・収穫~一次加工~二次加工~販売のバリューチェーンを築くことで、現地の人々の就労機会を増やし、収入の向上・食生活の改善に貢献し、ひいては子供たちの教育機会の向上などにもつながります。10年かけて進める息の長いチャレンジですが、完結したとき、カゴメは、命をつなぐ、なくてはならない存在になっていることでしょう。

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