トップが語る「第二次中期経営計画」(19-21年度)

基本戦略は①収益力強化の継続と②新事業・新領域への挑戦による成長


第一次中期経営計画(16-18年度)では、2025年のカゴメのありたい姿を「食を通じて社会課題の解決に取り組み、持続的に成長できる強い企業」としました。第二次中期経営計画においても、この大きな目標は継続します。

「トマトの会社から、野菜の会社に」という長期ビジョンを達成するために、既存事業の収益力をさらに強化し、新領域や新事業での成長を加速します。

第二次中期経営計画で最も重要なポイントは、中食・外食に向けて「野菜をおかずで摂る」提案を強化すること

今、日本の20代から40代の多くは栄養不足の状態にあるといわれています。カゴメが、緑黄色野菜の摂取機会を増やすことで、栄養改善に結びつけたいと考えています。食の外部化に対応して、特に中食・外食向けに「野菜をおかずで摂る」提案を強化します。このために、昨年10月に組織改革を行い、家庭用・業務用・農事業の垣根を取り払いました。「ニッポンの野菜不足をゼロにする」の実現に向けては、生野菜や野菜飲料に加えて、野菜加工品に商品領域を拡げ、普段のおかずに野菜を加えるメニュー開発を増やしてまいります。こうした新ジャンルの野菜の提案を重ねることで、2025年をゴールとする「トマトの会社から、野菜の会社に」を実現するために、着実に歩みを進めてまいります。


新事業・新領域に期待するのは、カゴメのブランド資産をフル活用したサービス事業の柱を創ること

これからは、モノが売れない時代になる、というのが私の持論です。120年培ってきたカゴメブランドの資産をフル活用した、コトやサービスで事業の柱を創りたいと考えています。昨年、健康事業部を立ち上げ、企業や地方自治体の健康増進を請け負う事業を開始しました。お客さまのニーズに応じた健康セミナーの開催、野菜飲料の販売、食育コンテンツなどを提供して皆さまの健康増進に貢献します。これは社会課題の解決にも直結する事業です。また、今年4月に東京本社近隣に「野菜を好きになる保育園ベジ・キッズ」や、長野県富士見町に「カゴメ野菜生活ファーム富士見」がオープンします。今後、ノウハウを蓄えて新たな事業化を進めたいと考えています。


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2019/03/27 12:00:00 +0900
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