第82回 定時株主総会招集ご通知 証券コード : 2811
事業活動の全体像:厳しい環境下での成長加速
第3次中期経営計画は、2025年のありたい姿「食を通じて社会課題の解決に取り組み、持続的に成長できる強い企業になる」の実現に向けて進んできました。
原材料価格の高騰をはじめとする外部環境の大きな変化に直面する中、機動的な価格改定や継続的な原価低減活動により収益基盤の強化を図ってきました。
同時に、事業を通じた社会課題の解決に注力し、推定野菜摂取量を計測できる「べジチェック®」の活用や、野菜の機能性に関する情報発信を通じて、野菜摂取推進活動を積極的に展開しました。さらに、2024年には米国カリフォルニア州の大手トマト加工会社である Ingomar Packing Company, LLC を連結子会社化し、グループ全体の売上収益に占める国際事業の構成比を大きく拡大させるなど、将来の成長につながる取り組みを着実に進めました。
グループ経営基盤の強化において、物流面では、環境変化に柔軟に対応できる安定供給体制の構築を進めました。人的基盤の面では、従業員が安心して意見を交わせる職場環境の整備や、多様な働き方への支援を通じて、一人ひとりの成長と挑戦を後押しする企業風土の醸成に注力しました。



国内加工食品事業
基本方針を「利益の回復と挑戦の継続」と定め、収益性の改善と新領域の育成に挑戦しました。需要創造の面では、「野菜をとろうキャンペーン」などを通じて、野菜摂取の促進と当社商品の価値訴求に取り組みました。飲料事業では、「カゴメトマトジュース」の機能性訴求を強化したことによりユーザーが拡大し、2025年の同商品の売上収益は過去最高となりました。また、「野菜生活100」は2025年に発売30周年を迎え、子育て世代向けのプロモーションを実施しました。新たな成長領域として、飲料分野では「アーモンド・ブリーズ®」を発売し、植物性ミルク市場への挑戦を継続、食品分野では野菜スープカテゴリーの育成を進めています。

国際事業
基本方針を「成長の加速」と定め、競争力の強化に向けた取り組みを進めました。トマト他一次加工では、Ingomar において加工用トマト栽培の課題解決に向け、契約農家と連携した栽培技術の検証や、生産工程での品質改善・自動化を進めています。トマト他二次加工では、カゴメグループの連携を強化し、グローバルフードサービス企業向け商品の販売に注力しました。2026年1月には英国 Silbury Marketing Ltd の株式を取得し、欧州のフードサービス企業に向けたソリューション提案力の強化に取り組みます。

活動ハイライト
農業分野における中長期的なイノベーション創出に向け、技術探索および事業開発を加速するため、2024年にコーポレートベンチャーキャピタルを設立しました。2025年12月時点で4社への出資を決定しています。
2025年9月には、植物性原料由来の高吸水ポリマーを開発・販売するEF Polymer 株式会社に出資し、米国カリフォルニア州の加工用トマト圃場において実証試験を実施しました。今後は、水使用量の削減や収量・品質の安定化に向けた導入を進める予定です。
