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第3次中期経営計画の進捗


10年間の中期経営計画ロードマップ


2024-2025年基本方針

カゴメグループは上に掲げたように、これまで3つの中期経営計画を進めてまいりました。2022年から4年間の第3次中期経営計画は、2025年のありたい姿・ビジョンを変えることなく、それらの達成に向けた総仕上げの期間と位置づけています。基本戦略である「4つのアクションの有機的連携による持続的成長の実現」を引き続き推進するとともに、次の10年に向けた課題についても対応してまいります。また、米国のトマト一次加工会社Ingomar Packing Company, LLC(以下、Ingomar 社)を連結子会社化しました(12ページ参照)。これにより国際事業の成長を加速させるとともに、Ingomar 社の農業基盤を活用し、競争優位性があり、持続可能なトマト加工事業の構築に着手します。



第3次中期経営計画(2022年〜2025年)
2024年に取り組むこと

2024年は第3次中期経営計画の後半1年目として、2025年のゴールに向けて着実に歩みを進める年です。厳しい経営環境においても、利益回復に向けた取り組みを中心に、次の成長につながる事業探索を推進していきます。

国内事業

• 継続する原材料価格の上昇に対応するため原価低減やコスト削減を進めるとともに、2024年2月の価格改定後に想定される一時的な需要の落ち込みに対しては需要喚起策を実施し、販売数量の増加を図ります。
• 次なる成長の種につながる事業として、プラントベースフードを中心とした植物性領域を拡大させていきます。
• 2020年から開始した野菜不足ゼロを目指す「野菜をとろうキャンペーン」は5年目を迎え、野菜摂取量を推定できる「べジチェック®」の測定回数は2023年12月末時点で650万回を超えました。今後もスーパーマーケット店頭への設置や企業・団体でも健康増進を目的に使用を増やすなど、身近な場所で野菜摂取意識の向上を喚起していきます。
• カゴメブランドや商品・サービスのファンになっていただく「ファンベースドマーケティング」の活動では、「植育から始まる食育」「カゴメ野菜生活ファーム富士見」などの活動を通して野菜への興味や関心を持つお客さまにご満足いただける体験をご提供し、引き続きカゴメのファンづくりを進めていきます。

「家族」をテーマに「カゴメトマトケチャップ」のCMを公開

べジチェック測定の様子

経営基盤の強化

• 世界的な農産原料の確保を目指した具体的な取り組みとして、グローバル・アグリ・リサーチ&ビジネスセンターを設置し、環境負荷や気候変動に対応した品種や栽培技術の開発を加速させます。
• お客さまに健康的な食を提案する企業として、従業員の健康を守る「健康経営」を積極的に推進しています。

国際事業

• グローバルに展開しているトマト加工事業は、「種子開発・販売」「加工用トマト栽培」「一次加工」「二次加工」の機能を保有しています。それぞれの機能において顧客ニーズを満たす付加価値が創造できることを強みとしています。
• このバリューチェーンを活かして、事業拠点のある各地域やグローバルに展開しているフードサービス企業、食品製造業などに向けてトマト加工品などを販売しています。
• これらの活動をさらに拡大していくために、2023年10月、国際事業本部を社内カンパニー「カゴメ・フード・インターナショナルカンパニー」へ移行しました。これにより、グループそれぞれの強みを活かしたバリューチェーンの連携の加速、ガバナンスの再構築、グローバル人材の育成の3点を重点的に進めていきます。

TOPICS

2024年1月に、トマト一次加工世界第4位のIngomar Packing Company, LLC(米国)を連結子会社化

Ingomar 社は1983年の設立から約40年にわたり、米国においてトマトペースト・ダイストマトなどトマト一次加工品を製造・販売しています。同社の強みは出資者が加工用トマト農家であることによる安定的かつ盤石な加工用トマトの調達基盤、産地の中に加工拠点がある効率の良さ、グローバル市場におけるコスト競争力、そして、品質と供給の安定性です。

Ingomar 社の連結子会社化の目的は以下の3つです。
1.米国トマト加工事業のバリューチェーンの強化による、米国事業のさらなる成長
2.トマト加工事業のグローバルネットワークの強化による、国際事業全体の成長加速
3.農業領域の取り組み強化による、競争優位性があり、持続可能なトマト加工事業の構築

加工用トマトの栽培は、気候変動(干ばつなど)への対応に加え、環境負荷の軽減、収穫量の安定化と向上、栽培コストの低減といったさまざまな難しい課題に直面しています。これらに対し、Ingomar 社および同社出資パ―トナーと協働で栽培技術などの開発に取り組み、グローバルな視点でトマト加工事業の競争力強化と持続可能性を高めてまいります。

Ingomar 社の契約トマト畑と工場
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2024/03/26 12:00:00 +0900
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