第80回定時株主総会 招集ご通知 証券コード : 2811

社外取締役・監査等委員である取締役からの提言

魅力ある商品の開発・提供を通じて人々の健康増進に貢献できる経営基盤を

厳しい経営環境にあってもカゴメは利益拡大を目指し、「トマトの会社から、野菜の会社に」向けて邁進しています。農産物を原料とするカゴメ商品の摂取量の増加は人々の野菜摂取量が増加したことを意味し、それがひいては健康寿命の延伸につながります。カゴメが「野菜の会社」となり利益拡大を図ることは、人々の健康増進にも貢献するのです。カゴメは現在、国内では需要喚起策による利益回復に取り組む一方で、新領域での商品開発・提供を進めています。そして、国際事業では成長基盤を整えるとともにイノベーション創出に向けた組織を編成し、成長の種の探索を続けています。これらを着実に利益に結び付けるため、取締役会では商品の開発・提供を基点として、さかのぼった経営基盤の強化に注目していきます。


提供価値を明確に示しよりグローバルな視点での戦略の強化を

3年におよぶコロナ禍や大きな世界情勢の変化を経験したことにより、「カゴメが目指すべき成長はどうあるべきか」「カゴメの強みをどのように活かして、目指す未来の実現につなげるべきか」に向けた議論が、より一層深まっているように思います。第3次中期経営計画の前半が終了したことを受け、その後半では、経営資源の配分、事業ポートフォリオ、原料調達体制などの面で、よりグローバルな視点での戦略強化が必要であると考えています。持続的に成長できる企業になるためには、資本効率とESGを両立させながらどのような価値を提供できるかを示すことが大変重要です。取締役会において建設的かつ実質的な審議を深め、成長戦略への効果的な後押しができるよう、尽力したいと思います。


国際事業を中心とした成長の機会を支えるガバナンスを構築したい

カゴメは変化対応力や需要創造力といった強みを活かしきることで、厳しい経営環境を乗り越えようとしています。一方で新興国における中間層の急増は、グローバルピザチェーンなどを急成長させ、ピザソース・パスタソースなどトマト加工品の需要拡大が見込まれています。これはカゴメにとって大きなチャンスです。この変化は国際事業の成長機会となる一方で、拡張する事業に対応したコーポレートガバナンスの拡充が課題であるとの認識のもと、その構築に尽力いたします。


国際事業のガバナンスへの目配りをしっかりと行いさらなる成長を後押し

第3次中期経営計画2年目の2023年2月、カゴメは前年から続く未曽有のコスト高により国内加工食品事業で多くの商品の価格を改定しました。その後の需要喚起策によって販売数量は年度後半にかけて回復傾向にあり、成長の兆しが見えてきました。私は第3次中期経営計画後半の2年間において、国際事業のさらなる成長を支えるべく外国子会社のガバナンス状況にしっかりと目を配るとともに、国内加工食品事業の「深化と探索」を後押しして、力強い成長を支えてまいります。


国際事業のカンパニー化をグローバル企業として進化する契機に

変化が激しい経営環境においても国際事業が成長をけん引しています。山口社長の海外子会社の視察に同行し、現地の声を聞く中で、事業拡大に向けたグローバル戦略や、知見を受け継ぎ発展させる人材育成が急務だと感じました。2023年10月の国際事業のカンパニー化は、その実現に向けた体制整備であり、グループ全体をグローバル企業へと進化させる契機となると期待しています。カンパニー外とのコミュニケーションや人材交流に対し、取締役会も尽力したいと考えています。

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2024/03/26 12:00:00 +0900
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