第17期定時株主総会招集ご通知 証券コード : 8306
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループMUFGは、持続可能な環境・社会がMUFGの持続的成長の大前提であるとの考えのもと、環境・社会課題の解決とMUFGの経営戦略を一体と捉えた価値創造に取り組んでいます。
気候変動対応・環境保全
MUFGは、気候変動への対応を牽引するため、「MUFGカーボンニュートラル宣言」を2021年5月に発表しました。今回、その進捗と新たに設定した目標をご報告するため、初版となる「MUFG Progress Report」を発行しました。
https://www.mufg.jp/csr/report/progress/
ファイナンス等を通じた脱炭素化
お客さまのニーズ起点で各種取り組みを加速
▶ GHG排出量の把握から、削減計画の策定や実行、カーボンオフセットに至るまでの多様なソリューションを提供。ルール策定や市場設計にも積極的に取り組み。
GHG排出量の可視化支援
株式会社ゼロボードが有するクラウドサービスや脱炭素経営に関するノウハウと、銀行が有するネットワークや総合金融グループとしての知見を掛け合わせ、脱炭素経営を後押しするソリューション提供を開始。
トランジションの支援
証券は、日本航空株式会社が発行する航空業界世界初となるトランジションボンド発行を、事務主幹事、ストラクチャリング・エージェントとして支援。
自社排出のネットゼロ
銀行・信託・証券の国内自社契約電力100%再エネ化完了
▶ 当初目標(2022年3月末)を前倒しで完了。
▶ これにより、国内排出量の約6割を削減済(グローバル排出量の約3割)
▶ 国内全社の自社契約電力を2022年度中に100%再生可能エネルギ
ー化する目標を新たに設定。
投融資ポートフォリオのネットゼロ
「電力」、「石油・ガス」セクターの中間目標設定
▶ 「電力」、「石油・ガス」を優先セクターとして選定し、実績の計測(2019年)及び2030年の中間目標を設定。
責任投資を通じた脱炭素化
NZAMに加盟し、2030年中間目標を設定予定
▶ 「気候変動」を「重大なESG課題」の一つに位置付け、投資先とのエンゲージメントを推進。
▶ 2021年11月にNet Zero Asset Managers initiative (NZAM)※1に加盟し、取り組みを加速。2022年10月までに2030年の中間目標を設定。
イニシアティブへの参画
グローバルベースの枠組み作りにおいて議論を牽引
▶ Net-Zero Banking Alliance (NZBA)※2では、トランジションファイナンスの枠組み作りを担うFinancing & Engagement部会の議長に就任。
▶ 世界の潮流やグローバル金融機関の動きなど、広く情報を収集し、MUFGの取り組みを強化。
その他の取り組み
タイのクルンシィ(アユタヤ銀行)がカーボンニュートラルビジョンを宣言
▶ クルンシィが2030年までの自社排出の脱炭素化、2050年までの金融サービスの脱炭素化にコミット。
※1 NZAM:2020年に有志アセットマネジメント会社によって結成。投資を通じて2050年までのネットゼロと世界全体の気温上昇を1.5Cまでに抑えることをめざすアセットマネジメント会社のイニシアティブ
※2 NZBA:国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)が2021年4月に設立。2050年までの投融資ポートフォリオのGHG排出量ネットゼロにコミットする銀行のイニシアティブ
環境・社会課題解決のため、2030年度までの累計実 行額をサステナブルファイナンス目標として設定してい ます。2021年度までの累計実績は14.5兆円(暫定値)と順調に推移しています。
環境・社会配慮を実現するため、事業活動やビジネス環境の変化に応じて定期的に見直しています。本年4月 には、発電事業向けの新規の一般炭採掘事業へのファイ ナンスを禁止するなど、ポリシーフレームワークを厳格 化しました。
MUFGは、グループ一体で自然資本や生物多様性へ
の取り組みを進めるために、2022年2月にTNFDフォーラムに参画しました。TNFDフォーラムメンバーとして、議論へ積極的に参加することで、持続可能な環境・社会の実現に一層貢献していきます。
※ 自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures: TNFD)
環境省主催の「第3回ESGファイナンス・アワード・ ジャパン」(環境大臣賞)において、銀行は「間接金融 部門」で金賞を受賞しました。また、証券は「金融サービス部門(証券部門)」で銀賞を受賞しました。更に、 MUFGは「環境サステナブル企業」として選定されました。
MUFGでは、少子・高齢化社会への対応は、「高齢者・子どもが安心、安全に暮らせる社会のための取り組み」と捉え、さまざまなサービスを提供しています。高齢化対応では、グループ力を発揮した金融サービス拡充に加え、アクセスしやすいチャネル作りや操作性・デザインの改善など、利便性向上に向け継続的に取り組んでいます。
信託では、加齢による認知機能の変化が経済活動や金融行動にどのような影響を与えるか分析し、高齢者が自分自身の望む形で資産を活用できるサービスを研究する学問である「金融ジェロントロジー(金融老齢学)」の研究を進めています。この研究を通じて、認知機能低下に備える商品の開発や、お客さまの健康、長寿実現に貢献していきます。
多様性は、変化の時代にしなやかに対応していくための強靭性(レジリエンス)を与えてくれる大切な価値観であり、一人ひとりがもつ多様な違い(持ち味)を活かすことが、MUFGグループの持続的成長・発展につながると考えています。
この考えのもと、MUFGでは多様な人材の活躍や成長を促進するために人的資本への投資に力を入れ、さまざまな取り組みを行っています。
2021年度は、Bloombergによる男女平等指数や、経済産業省・東京証券取引所による「準なでしこ銘柄」に選定さ
れたほか、LGBTQ※への取り組み評価「PRIDE指標」にて、ゴールド及びベストプラクティスに選定されました。
※ レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィアの頭文字を取った性的少数者の総称
金融サービスでは手が届かない領域の社会課題解決に貢献していくため、前年度におけるグループ業務利益の1%相当額を社会貢献活動(寄付等)に拠出する枠組みを運用しています。
2021年度には、教育分野や医療分野へのコロナ支援に加え、女性健康支援の一環として
女性特有のがんに対する正しい知識・予防に資する支援や、森林の循環利用サイクルの促進に向けた支援を実施しました。
MUFGは、サステナビリティについて、ホームページでさまざまな開示を行っています。詳細はこちらからご確認ください。