当社は、「もっといいクルマをつくろうよ」という軸のもと、長年の「商品と地域を軸にした経営」を通じて、フルラインアップの商品とグローバルな事業基盤を構築してきました。それらの基盤を活かして、当期も、安全・品質の徹底をはじめとする「足場固め」の取り組みを進めながら、世界各地のお客様にいいクルマをお届けする努力を重ねてきました。
そして、多様なモビリティのご提供を通じて「幸せを量産する」という当社の使命を果たすべく、Toyota Mobility Conceptのもと、モビリティカンパニーへの変革に向けた様々な技術開発や基盤づくりに取り組んできました。
トヨタ
ランドクルーザー250シリーズ
ランドクルーザーの中核モデルとして、質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支えるという原点に回帰
クラウンエステート
ダイナミックな造形や、アクティブライフを楽しむことができるユーティリティを追求し、クラウンが持つ品格と機能性が同居する大人のアクティブキャビンといえるクルマが誕生
カムリ
印象的な外観、品質、信頼性により米国で20年以上にわたり最も売れているセダン
レクサス
LBX MORIZO RR
マスタードライバーである豊田章男と共に、LEXUSらしい上質な走りと洗練されたデザインはそのままに、クルマとの対話を楽しみ、思わず笑みがあふれ、非日常の高揚感を味わえるハイパフォーマンスモデルとして開発
エネルギー
水素
2025年2月、新型燃料電池システム(第3世代FCシステム)の開発を発表。水素社会の実現に向けて、商用分野の普及に貢献
バッテリー
2024年10月、プライムアースEVエナジーがトヨタバッテリーとして再出発
グローバルで事業展開(地域別小売台数) 第121期(2024.4〜2025.3):計10,274千台
当期の経済状況
当期の世界経済は、中国において、住宅価格の下落が継続し、消費マインドの停滞が見られた一方、米国において、個人消費を中心とした景気拡大が継続したことを受け、堅調に推移しました。
当期の連結業績
当期は販売台数の減少や一時的な費用増があった中でも、人への投資・成長投資を実施し、次の50年を見据えた持続的成長の基盤づくりに取り組みました。
事業面では、全員参加での改善活動の推進に加えて、後半期における生産回復、ハイブリッド車(HEV)を中心としたインセンティブの抑制、バリューチェーン収益の拡大等により、稼ぐ力を維持・強化し、高水準の利益を確保しました。
特にHEVは、地域のエネルギー事情やお客様の使い勝手に寄り添った選択肢のひとつとして、世界各地でラインアップを拡充してきたことで、着実に販売台数を伸ばすことができました。現在のハイブリッドシステムの原価は、第1世代と比べて6分の1まで低下し、1台当たりの利益はガソリン車と同じ水準に達しています。これらにより、HEVは、実践的なCO2排出の削減と収益の増加に寄与しています。