『中期経営戦略2021』の骨子
地政学的力学の変化やデジタル化の急速な進展に対応しつつ、事業経営モデルによる三価値同時実現※を前提とした成長を実現するため、以下の4項目から構成される新たな中期経営計画を策定しました。
※事業を通じた「経済価値」・「社会価値」・「環境価値」の同時実現
さらなる成長に向けた事業ポートフォリオ戦略
サービス分野と川下領域を強化することにより、安定性の高い現在の事業ポートフォリオを、さらなる成長ステージに引き上げていくことを目指します。
循環型成長モデルとROEの維持向上
成長の芽を発掘し、成長の柱・収益の柱へと事業価値を向上させます。一方、三菱商事による事業価値向上が難しくなった事業は、収益の柱であっても新たな成長の柱候補に入れ替え、ROE向上を伴う循環型の成長モデルを目指します。
人事制度改革
「多様な経験を通じた早期育成」「実力主義と適材適所の徹底」「経営人材の全社的活用」を軸とした人事制度改革を実施します。分野を超えて活躍できる経営力の高い人材を継続的に輩出し、社員の成長と会社の発展が一体となることを目指します。
定量目標・資本政策
事業系の持続的な成長と市況系の競争力強化により、二桁ROEのさらなる向上を目指します。配当は『累進配当』を継続し、配当性向は将来的に35%程度に引き上げていくことを目指します。
三菱商事グループの企業像
社会のニーズに応え、社会と共に持続的成長を実現する三菱商事グループ
三菱商事グループは、全産業を俯瞰する「総合力」、成長の芽を発掘する「構想力」、成長を実現する「実行力」の三つの力で、SDGsの考え方も踏まえた事業環境の変化に対応し、社会のニーズに応え、社会と共に持続的成長を目指します。