第4号議案
取締役解任の件〔株主提案〕

1.議案の要領
 以下の取締役を解任する。
 代表取締役社長 嵯峨行介

2.提案の理由
 スルガ銀行は2018年10月に金融庁から発令された業務改善命令がいまだ解除されておらず、不誠実な対応を繰り返した結果、2021年には新たな被害者団体が立ち上がる事態を招き、より経営リスクが高まっている。
 また、有担保ローンの延滞率は9%を超え、646億円もの貸倒引当金を計上、株価も回復の兆しが見られないばかりか、預金の流出も歯止めがかからず、現経営陣のリスク管理能力の欠如が露呈している。
 さらに、ホームページでは「早期解決に向け真摯に取り組む」と明言する一方、行内に向け嵯峨行介社長が発信した文書では、不正融資問題に対し「解決をご希望のお客さまには毅然とした対応をする方針」と敵対的な態度を露呈し、この言動の不一致により自らスルガ銀行は「昔と何も変わっていない」と示唆している。
 このままではスルガ銀行は経営再建どころか昔に逆戻りしかねず、真の経営再建をめざすため嵯峨行介社長の解任を強く求める。

【当社取締役会の意見】
反対:当社取締役会としては、以下の理由から本議案に 反対 いたします。
 嵯峨行介氏は、2019年6月の当社取締役就任以来、業務改善計画に基づいた当社のガバナンス体制の再構築及び中期経営計画の推進において中心的な役割を果たしております。また、この間、嵯峨氏は、当社と創業家及びそのファミリー企業との関係解消を成し遂げ、さらに、シェアハウス債権一括譲渡代物弁済スキームなどの先例のない手法を用いた解決を行うなど、強力なリーダーシップを発揮してまいりました。これは余人をもっては成し遂げ難い成果であると考えております。業務改善計画及び中期経営計画を引続き着実に推進していくためには同氏が不可欠であり、独立社外取締役が過半数を占める指名報酬委員会からも同氏の重任が答申されていることから明らかなとおり、同氏の解任を求める提案は不当であると考えます。


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2022/06/29 13:00:00 +0900
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