第9号議案
定款の一部変更の件（業務改善命令の解除に向けたマイルストーンの明示について）〔株主提案〕

１．議案の要領
　金融庁から発令されている業務改善命令の解除に向けたマイルストーンを明示し、決算説明会で進捗状況を報告することとし、その旨を定款に定める。

２．提案の理由
　スルガ銀行は２０１８年に金融庁から業務改善命令を受けているが、３年半も経った今でもそれは解除されていない。それはアパートマンション不正融資事件が適正に解決されていないからである。これはプライム市場に上場する金融機関として恥ずべき事実であり、由々しき問題である。
　株主が経営陣を監視することで、一日も早い経営再建及び業務改善命令の解除が可能となる。
　業務改善命令発令以降、金融庁との対話及び今現在スルガ銀行に課されている課題の全てを明示し、業務改善命令の解除を受けるために、いつまでに何を行うのかマイルストーンを明示することが、業務改善命令解除への第一歩である。マイルストーンに対する進捗状況を、四半期毎の決算発表及び決算説明会で報告することが重要である。そのことを担保する為定款に定める必要がある。

【当社取締役会の意見】
反対：当社取締役会としては、以下の理由から本議案に 反対 いたします。
　当社は、業務改善命令の進捗について、定期的に金融庁に対して報告を行っておりますが、その中には業務上の秘密に係る内容が多く含まれております。また、当社は、投資家の皆さまに対する開示については、法令及び証券取引所の規則に従って適切に行っておりますが、それを超えて決算説明会での報告を定款で義務付けることは、法令等を超えた過剰な情報開示義務を当社に課することになり、円滑かつ適正な業務運営の観点から妥当ではないと判断しております。