第100回 定時株主総会招集ご通知 証券コード : 9509

第6号議案
定款一部変更の件(3)

▼議案の内容

 以下の章を新設する。
 第11章 原子力事業を含む不採算事業の廃止
 第44条 原発を含む発電施設のライフタイムコストが営業上,マイナス試算になる場合は,直ちに該当の発電設備を廃棄する
 第45条 経営健全化のためライフタイムで事業成果が出せない発電事業は廃止する
 第46条 試算により事業利益が見込めないことが示された場合,ただちに廃棄手続きを行う

▼提案理由

 本会社はホールディングス全体として,電源の安定供給を維持するため,自然再生エネルギーへの転換や新発電設備導入に必要な設備費,維持費が会計報告されている。また,経営を健全化し,電力消費者ほか全てのステイクホルダーに対し,発電,配送電を含む事業が,事業の成果として有用な利益を生む実績を示すことを期待されている。
 近年,エネルギーや資源の極端な高騰により,設置時に想定していた廃炉費用などが積立金だけでは足りなくなることや,廃棄時期までを見越した維持費,廃棄費用を含む試算により,事業としてマイナスを示すことが考えられ,稼働予定期間内に設備投資分が回収できるかが心配されている。
 このため,予測の試算を保守的にしたうえで,事業として,さほど利を産まない,むしろマイナスとなる可能性が大きい場合は,早期に発電事業として,該当発電事業を廃止し,廃棄の手続きを開始することを提案する。

○取締役会の意見

 取締役会としては,本議案に反対します。
 エネルギー資源の乏しいわが国においては,原子力,火力に加え,水力・太陽光・風力・地熱などの再生可能エネルギーといった様々な電源をバランス良く活用していくことが必要であり,当社としてもこのようなエネルギーミックスの考え方に基づいた電源構成としています。そのうえで,安定供給を確保しつつ,収益性及び設備の経年化状況などを勘案し,一部の火力発電所については,休廃止を進めています。
 また,国が昨年7月に閣議決定した「脱炭素成長型経済構造移行推進戦略(GX推進戦略)」においては,エネルギー安全保障に寄与し,脱炭素効果の高い原子力などの電源を最大限活用する方針が示されています。当社としても,原子力は,燃料供給の安定性,長期的な価格安定性を有するなど,電力の安定供給の確保に資するとともに,技術的に確立した脱炭素電源としてカーボンニュートラルの実現に向けて最大限貢献する重要な基幹電源であると考えています。泊発電所の再稼働後は火力発電所の燃料費などが低減され,当社の収支・財務の改善に寄与します。
 したがいまして,本議案のような内容を定款に定める必要はないと考えます。

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2024/06/26 12:00:00 +0900
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