第101回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 9509
▼議案の内容
以下の章を新設する。
第12章 地熱発電の更なる推進
第44条 地熱発電をよりいっそう推進する
▼提案理由
日本列島では四つのプレートが交錯している。プレート境界では地震や火山活動が活発で,原子力発電所の立地には不適だが,地熱エネルギーを産み出している。
日本は,世界第3位の豊富な地熱エネルギーを有し,とりわけ北海道は地熱に恵まれている。
地熱発電は季節や天候に左右されず,発電コストが安く,純国産でエネルギーの安定供給・自給率の向上につながる。二酸化炭素の排出量が少なく,地熱発電後の温水を地域暖房や温室栽培の熱源に利用できる。また世界の地熱発電タービンの多くが日本製という優位性がある。
地熱発電は,開発リスクがあり,資源調査から事業開始までの開発期間が長いデメリットはあるが,原子力発電のような過酷事故による放射能汚染の心配がない。
本会社は2.5万kWの森発電所を1982年から稼働し40年以上の運転実績があり,2023年からは2千kWの森バイナリー発電所の運転を開始した。地熱発電の更なる推進を提案する。
○取締役会の意見
取締役会としては,本議案に反対します。
エネルギー資源の乏しいわが国においては,原子力,火力に加え,再生可能エネルギーである水力・太陽光・風力・地熱など,様々な電源をバランス良く活用していくことが必要です。
当社は,カーボンニュートラルの実現に向けた方策の一つとして,グループ全体で再生可能エネルギーを利用した電源の開発に取り組んでおり,地熱発電については,天候に左右されず安定した電力供給が期待できることから,森発電所やその未利用熱エネルギーを利用した森バイナリー発電所の安定運転に努めています。また,ルスツ地域や京極北部地域といった道内の有望地域において開発調査を進めるなど,さらなる展開に向けた取り組みを行っています。
したがいまして,本議案のような内容を定款に定める必要はないと考えます。