1.議案の要領
企業理念実現のため「コンプライアンス憲章」の取り組み状況をチェックするKPI(Key Performance Indicator:重要業務評価指標)を設け、定期的に社外へ公表する旨を定款に定める。
2.提案の理由
過去の不正融資等の不祥事により多くの人々を不幸にしてしまった企業体質と訣別するため、2019年に新しい企業理念を制定しているが、現在当銀行が「コンプライアンス憲章」を実践できているか、非常に不透明な状況である。
同憲章において「誠実かつ公正で透明性のある企業活動」をコミットしている以上、同憲章の定める各方針の実践について、公正かつ客観的に測定可能な指標を定め、その定期的な外部監査とチェックを誠実に行い、その結果を社外に公表することを定款に定める。
同憲章を業務指標に定め公開することで、当銀行のあらゆるステークホルダーにとって同憲章の達成度合いがわかるようになるだけでなく、役員をはじめ社員一人一人にまで新しい企業理念が根ざすことに繋がるものである。多くの人々を不幸にした悲惨な事件を二度と起こさないためには、全社員への企業理念の徹底は必要不可欠である。
【当社取締役会の意見】
反対:当社取締役会としては、以下の理由から本議案に 反対 いたします。
コンプライアンス憲章については、当社のウェブサイトにおいて公表しておりますが、憲章という性質上、その実践について、公正かつ客観的に測定可能な指標を定めることは困難です。コンプライアンス憲章の実践状況については、日々の当社役員、社員の行いを株主の皆さまやお客さまに見ていただくことで、ご理解いただけるように日々努めております。したがって、コンプライアンス憲章の実践状況に指標を設けて、その達成度を公表することを義務付ける定款の規定を設けることは適当ではないと考えております。